ロープレ試験対策ガイドー合格のコツと練習方法ー

面接試験はキャリコンのスキルを示す試験

この試験対策ガイドを読んでいただく前にこれだけは理解してください。面接試験は受験生がキャリコンスキルを示す場です。スキルを示すことができれば合格しますし、スキルを示すことができなければ不合格になります。

「ロープレはスムーズにいったのに不合格になった」「ロープレがぐちゃぐちゃで全然ダメと思ったけどなぜか合格した」ということが起こるのはこれが原因です。前者は試験中相談者役と一生懸命会話をしていて、キャリコンスキルを使う場を作れなかったのでしょう。後者は上手くかみ合わない相談者役との関係を何とかしようとキャリコンスキルを活用し、口頭試問でその状況をしっかり説明したのでスキル有りと判断されたのでしょう。

ロールプレイ(ロープレ)とは?

ロープレは実にさまざまな研修で使われている一種の研修用プラットフォームです。営業スキルとしてセールストークを身につける研修や、電話でのクレーム対応のようなスキルアップのための研修にロールプレイが使われています。

みなさんはロールプレイングゲームをご存知でしょうか?ロールプレイングゲームは参加者の判断、行動によりその後の流れが変わるというプラットフォームで成立しているゲームです。ゲーム参加者はゲーム上の主人公になりきって仮想のイベントや戦闘、トラブル等を自分の判断で解決していきます。そのプラットフォームであり、ルールがロールプレイになります。

そのプラットフォーム上では参加者はロールという役割設定が適用されます。そして、ロールを上手く演じるスキルが「ロールプレイスキル」になります。

キャリアコンサルタント試験実技試験はどんな試験か?

そのことを理解した上でキャリアコンサルタント試験実技試験の説明を見てみましょう。実技試験の説明では「実際のキャリアコンサルティング場面を想定して、面談開始から最初の15分という設定」と説明されています。その前提の設定の中で面談者役の面接担当者(キャリコン資格者)にロール設定が示され、面接試験が行われるのです。

面接試験の定義

キャリアコンサルタント試験のサイトでは面接試験をこのように説明しています。

ロールプレイ(受験者がキャリアコンサルタント役となり、キャリアコンサルティングを行う)

ロールプレイは実際のキャリアコンサルティング場面を想定して、面談開始から最初の15分という設定で行います。 ロールプレイでは、キャリアコンサルタントとして相談者を尊重する態度や姿勢(身だしなみを含む)で、相談者との関係を築き、問題を捉え、面談を通じて相談者が自分に気づき、成長するような応答、プロセスを心がけてください。

(キャリアコンサルタント試験受験概要より)

そして、くどいようですが、その設定の中でキャリアコンサルティングに必要な技能を見せるのが、キャリアコンサルタント試験のロープレです。

ロープレは実にさまざまな研修で使われている一種の研修用プラットフォームです。営業スキルとしてセールストークを身につける研修や、電話でのクレーム対応のようなスキルアップのための研修にロールプレイが使われています。

みなさんはロールプレイングゲームをご存知でしょうか?ロールプレイングゲームは参加者の判断、行動によりその後の流れが変わるというプラットフォームで成立しているゲームです。ゲーム参加者はゲーム上の主人公になりきって仮想のイベントや戦闘、トラブル等を自分の判断で解決していきます。そのプラットフォームであり、ルールがロールプレイになります。

そのプラットフォーム上では参加者はロールという役割設定が適用されます。そして、ロールを上手く演じるスキルが「ロールプレイスキル」になります。

国家資格「キャリアコンサルタント」面接試験の範囲と配点

日本ではキャリアコンサルティングの基本アプローチとして「システマティックアプローチ」を採用しており、キャリアコンサルタント試験の面接試験は「システマティックアプローチ」を基本に置いています。

「システマティックアプローチ」とは、キャリアコンサルタントが、コンサルティングで使っている手法で信頼関係の構築問題の把握具体的展開(目標設定と方策の実行)の3段階に分かれ、それがさらに6つステップに分かれます。

それでは、右図のシステマティック・アプローチの各ステップを参考に国家資格「キャリアコンサルタント」試験の面接試験を見てみましょう。わかりやすくするために上級資格である国家検定のキャリコンサルティング技能士2級の面接試験も掲載し範囲の違いで説明します。

国家試験は「カウンセリングの開始」「問題の把握」までとなっています。技能士2級はそれに目標の設定が加わります。そしてそれらを各団体が3つの評価区分で100点満点で採点します。

<面接の評価区分>
キャリアコンサルティング協議会
(1)態度 (2)展開 (3)自己評価
JCDA
(1)主訴・問題の把握 (2)具体的展開 (3)傾聴

点数については項目別には出されず100点満点の得点が出されます。各評価区分は以下の3段階で結果が示されます。
 A:60%以上
 B:40%以上60%未満
 C:40%未満

3つの項目のうち一つでもC評価があった場合実技試験(論述:50点、面接100点)の合格点90点以上の得点であっても不合格となります。なお、論述試験も40%の得点(20点)未満だったら同様の扱いになります。

面接試験の評価項目はどのような点を見るかは概ね以下のようなイメージを持ってください。

【キャリアコンサルティング協会】
態度:キャリコンへの取組姿勢・傾聴・うなづき・受容等のキャリコンとしての基本スキル
展開:相談者の主訴の特定とキャリコン視点の問題点の把握
自己評価:自分の相談を正しく分析し、相談者の主訴とキャリコン視点の問題点を明確に説明できるか?

 出所:【国家資格】キャリアコンサルタント試験Webサイト
  キャリ協の国家資格の受験案内、受験申込、過去問を掲載したWebサイトです。

【日本キャリア開発協会(JCDA)】
主訴・問題の把握:相談者の主訴の特定とキャリコン視点の問題点の把握
具体的展開:カウンセリングの進め方
傾聴:キャリコンへの取組姿勢・キャリコンとしての基本スキルとしての傾聴ができているか

出所:【国家資格】キャリアコンサルタント試験Webサイト
 JCDAの国家資格の受験案内、受験申込、過去問を掲載したWebサイトです。

「キャリアカウンセリング」のスキル

カウンセリングでは、どのようなスキルが必要でしょうか?初対面のクライエントとのカウンセリングの始まりなので、まずはクライエントとの間にラポールを形成することが最も重要です。それから、問題を明確にするためのスキル、対策を立案実行するスキル等があります。国家資格キャリコンではその中でラポール形成と問題把握のスキルを求められます。

ラポール形成のスキルは以下のようにマイクロ技法の切り口で説明されることが多いです。沢山切り口があり、わけがわからなくなるかもしれませんが、いずれもキャリコンが身につけておく必要があるスキルなので、まずは理解してください。

それぞれの手法は適切なタイミングで使われて「評価」されます。ただ、いたずらにうなずいていたり、機械的に相手の言葉を繰り返して「やった気でいる」受験生はいますが、当然それではダメです。どんな時にどの手法を使うかをロープレ練習でしっかり身につける必要があります。

①かかわり行動:(キャリコンの)視線の合わせ方、言語的追跡、身体言語、声の質等
②質問技法:閉ざされた質問と開かれた質問の適切な使い分け
③クライエント観察技法:(クライエントの)視線の合わせ方、体位・席のとり方、声の調子、表情、ジェスチャー、言語的追跡
④はげまし:うなづき、ジェスチャー、クライエントが使うキーワードの繰り返しなど
⑤いいかえ技法:カウンセラーは、クライエントに言ったことばを、短縮し明確にする手法
⑥要約技法:クライエントの話が何度も繰り返させる場合や、話が長くとりとめがなく混乱しているクライアントの話を要約して返す手法
⑦感情の反映:相手の感情や情動に気づき、それを相手に伝えること
⑧意味の反映:生活体験に隠された真髄、その「意味」「価値」「意図」を明確にするための技法

問題把握についても同様に教科書的な説明がありますが、このことを考えながらロープレを行うわけではないので、実戦的ではありません。ここでは実際にロープレの際にどのように考えながら進めるかを8個の切り口で説明します。

※全体としては20個の切り口と確認ポイントがあります。ここではそのうち8個をご紹介します。

カウンセリングの開始(ラポールの形成)

①クライエントとの呼吸を合わせる

キャリコンのロープレで相談者役とのやりとりがぎくしゃくしていたら、ラポールの形成はできません。そんな時に、クライエントとの呼吸を合わせるようにするスキルが必要になります。

相談者役がゆっくり話をするタイプなのにキャリコンがせっかちに早口で話をしていたら、どう見えるでしょうか?試験官の視点では「ラポールの形成が上手くいっていないな」という風に見えるのではないでしょうか?

もし試験官がそう判断したら、それは減点対象になります。それは大きなリスクです。

そこでクライエントを十分に観察します。

「視線の合わせ方」
「体位・席のとり方」
「声の調子」
「表情」
「ジェスチャー」

これらの特徴をつかみ、できるだけ相手に合わせるようにした方が実際に話もしやすいですし、試験対策としても有用と思います。また、例えば余り目線を合わせないクライエントなのにギンギンの目力で相手を見つめるのは良くないです。

それから、相談者役が暗くボソボソ話すタイプなのに、キャリコンが明るく元気に話しかけるのも当然適切ではありません。

このように、面接試験の最初の2~3分間はクライエントの観察と呼吸を合わせる意識を持つとラポール形成に役立ちますし、試験官へのアピールにもつながります。

②相手がなかなか話を進めてくれない場合「開いた質問」と「うながし」で話しの量を増やす

【開いた質問】
ロープレの初期によく起こりますが、話のボリュームが少ないため、なかなか話が進まないケースがあります。まだ、相談者役が話す気になっていないという設定です。

試験で、必要以上に話をしない相談者役がいて困った、という話をよく聞きます。特に前回残念だった方からよく聞きます。受験生のスキルを見るためなんでしょう。

そのような場合の対応の基本は相談者の話す量を増やすことです。

そのような時にはクライエントの最初の説明部分を受けて「気持ち」「思い」に関する開いた質問が効果があります。例えば次のような質問です。

「その時どう感じましたか?」
「困っている自分をご自身ではどう思いますか?」
「何をしたいですか?」
「なぜそのように感じたんですか?」

開いた質問にはいろいろなパターンがあります。

ロープレの練習の前に多くのパターンを検討し、どのような状況ならこのフレーズ、というように準備し、状況に合わせて柔軟にフレーズを選定するようにします。ただ、開いた質問は重要なスキルチェックポイントなので確実に内容をチェックされます。くれぐれも必ず使うフレーズのようなものは準備しない方が賢明です。

【うながし】

クライエントの説明が止まるようなら「うながし」を心がけます。ただ、この時には注意する必要があります。クライエントの話が止まったのは、考えているため、という場合があります。

その場合、下手にうながしをしてしまうと、うながしのタイミングが相談者の話始めと被ってしまい、相談者が話しにくくなってしまいます。そうなってしまうと試験官には話がかみ合っていないように映ります。

それを防ぐためには「間」があいた時にすぐにうながしをせず、一息置いて、ゆったりとしたうながしをすることを心がけると良いです。

うながしについても色々なパターンがあります。

「そうなんですね」
「それでは?」
「もう少し教えてください」

他にも沢山あります。練習の時に自分が使いやすい「うながしフレーズ」をいくつか準備しておくと良いと思います。うながしフレーズは汎用性が高いので、開いた質問ほど神経質になる必要はありません。

開いた質問とうながしは重要なスキルですので、ロープレ練習の際に意識的に準備をした方が良いと思います。

③話の展開が止まったら比較対象を作って話を進める

カウンセリングの前半部分で話がぐるぐる回って展開しなくなる場合があります。それは多くは事象についてのやりとりをしてしままっているケースです。そのような場合、クライエントは一通りの事実関係を話し終えたら、頭の中で事実関係の整理ができてしまい、事実縛りのような状況になってしまっている可能性があります。話の最初に開いた質問で気持ち、感じ方、考えなどを話していればそのような状況にはなりにくいです。

そのような状況になった場合は、たとえばクライエントに過去の自分を思い出してもらうことが展開のきっかけになります。若年層の社員で今の仕事が合わないので会社を辞めて転職をしたい、という事例で考えてみましょう。

この相談者は転職の希望があって、悩んで相談に来ています。その相談者に「何が合わないんですか?」とか「転職先についてのビジョンはどんな感じですか?」などを聞いたてもなかなか先に進まないでしょう。その質問だと「さあ、なんでしょうか?」「よくわからないです」というように話が進まない可能性があります。そもそも自分自身が何が合わないかを分かって、転職先についてのビジョンがあるようなら相談に来ないような気がします。

そのような時は一度就活時代に遡って「今の会社に入って何をしたいと思いましたか?」とか「今の会社に内定が出た時どう感じましたか?」というような過去の自分自身についての開いた質問をし、過去の自分を思い出してもらうテクニックがあります。そして、過去の自分と今の自分で会社に対しての思いの変化がどうして起こったか?というような形で比較に話を持っていけば、話は徐々に膨らんでいきますし、クライエント自身の気づきにもつながります。今の自分だけではなかなか話が深くならないのが。過去の自分という比較対象を与えたことで、問題を深堀できるようになったわけです。

このように、話が先に進まない場合は、クライエントに比較対象を与えることが効果的です。比較対象は過去の自分が使いやすいですが、その他にも、将来のありたい自分、職場の嫌な人がいない時の自分、問題が解決した後の自分のように、ある仮定を与えることも効果的です。話がどうどう巡りになるということは、相談者の頭の中が固まってしまっているということなので、2つないしは3つの比較対象を与えることにより、考える切っ掛けを与えることがこの方法です。

なお、実技試験の際にこの手法を使うのは、相談者役が話をしている状況では避けた方が良いです。ただでさえ十分な情報がある上に話を拡げてしまうと時間不足なりますし、主訴に辿り着くのが遅くなってしまいます。

④受容を常に意識する(対立軸を作らないがラポールの基本)

「受容」は言うのは簡単ですが実行が難しいものです。「相手になりきるんだ」「相手の鏡になる」とか色々な形で表現されていますが、ここでは「ラポールを形成し、クライエントが話しやすい状況を作る」ためのスキルという面で説明します。

人は初対面の相手に対する時に相手を値踏みします。値踏みの基準は「敵?か味方か?」「良い人か?悪い人か?」などと色々ありますが、AかBかの2分類になる人が多いです。その為、カウンセリングの基本はキャリコンがクライエントにとって、自分の「味方」「良い人」「わかってくれる人」「信じて良い人」という分類に入ることが重要ということになります。

キャリコンの面接試験ではキャリコンが望ましい分類に入るためのスキルを持っているかを見られます。その大きな要素が「受容」ができているか?です。

それでは、どうすれば「受容」を行えるのでしょうか?それは「対立軸を作らないこと」「共通の未来を持つこと」です。クライエントと価値観で対立してしまってはラポール形成は無理です。当然話をするときには共通の価値観で話をすることになります。とはいえ、そもそも問題を抱えており、認識に歪みを持っているクライエントですから全ての点で価値観が一致するものではありません。そこで、ラポール形成までは共通の価値観で話を進めることになります。

では、共通の価値観にならない部分はどうするのか?この部分は「どうしてそのように感じるのですか?」そのように思うのは、なにかありましたか?」というように開いた質問として大いに話をしてもらうことになります。そうするとクライエントは話を聞いてくれたことで、キャリコンに受け入れてもらったと感じます。これでもラポールにつながります。

問題点の把握(来談目的・問題点の把握)

⑤相談したいことから主訴へと話が深まったらギアチェンジ

カウンセリングが進んでくると、クライエントの当初のざっくりした「相談したいこと」が具体的な「主訴」に変わってきます。キャリコンの試験では「相談したいこと」=「主訴」というような簡単なケースは出されないと考えてください。そして「相談したいこと」を「主訴」に変えることがキャリコンとしての重要なスキルなので、「相談したいこと」から「主訴」に深堀できましたよ、とアピールすることが重要になります。

ラポールが形成されいろいろ話を進める中で、当初クライエントが抱いていた漠然とした来場目的は主訴へと固まってきます。そうなると、クライエントにキャリコンの認識した主訴を確認して、合っているかどうかを確認し、本格的な問題点の把握へとギアチェンジします。具体的には今までの話をまとめますという形でキャリコンの考える主訴をクライエントに話をし、「そうです」と言われたら第一段階が終了です。

その際に、「違います」とか「ちょっと違うかな」という反応だったら先を進めてはNGです。元に戻って再確認をすることをためらわないことが大切です。ここはカウンセリングの肝になる部分なので、ここで対応を間違うと「態度」の評価が非常に悪くなる可能性があります。また、「そうです」の後に「他に何か気になる点がありますか?」言い忘れたことはありませんか?」というようにクライエントに対し質問し、丁寧にカウンセリングを行っていることをアピールすることも重要です。

キャリコンの面接試験という性格上、キャリコンの要約については相談者役は「その通り」「まあまあ合ってる」「違うかな」というような比較的わかりやすい反応をしてくれると思います。先ほど説明した通り、「その通り」以外は元に戻ってやりなおしになるので、その後の他の気になることは必要ないかもしれません。ところが実際の面談ではクライエントの反応はもっとふわっとしているので丁寧に確認をすることが重要になります。

⑥問題点はクライエントの認識の歪みにある

認識の歪みとかいったら難しいように感じますが、要はクライエントの思い込み決めつけ勘違いのことです。問題を抱えている場合は往々にしてクライエント自身が、現実とは異なる現状理解をしていて、そのことを前提に自分の課題にとりくもうとしているために起こります。

そのため、クライエントがどのような歪みを持っているかを確認することがキャリコンの使命であり、その歪みをどのようにしてアプローチしようとしているかがキャリコンスキルといえます。

ロープレの練習をする前に2級技能士の論述試験の過去問の逐語記録を読んでみることをお勧めします。いかに設定の中に歪みとしての思い込み、決めつけ、勘違いが分かりやすい形で出ていることに気付くと思います。

⑦クライエントの言葉に歪みを探す

面談の中で、クライエントの歪みを持っていることを示す言葉を見つけることが、問題点の把握の第一歩になります。裏を返せば歪みを示す言葉を見出せなければ、いつまでも問題点に辿り着けません。カウンセリングの前半を事象の確認に終始してしまうと、いつまでも歪みは見出せません。歪みはクライエントの気持ち、感じ方、考え方の中にあるので、そのような前半になってしまったときには戻って歪み探しをする必要があります。

ここで注意しなければならないのは歪みをパターン化してキャリコンが決めつけることです。クライエントがまだ決定的な歪みにつながる言葉を発していないのに、キャリコンが「たぶんこうだろう」と決めつけてしまうのは非常に危険です。キャリコンがこれまでのまとめとして、歪みにつながるような形で要約しクライエントの了解を得たので、問題点を把握できた。これは典型的な「態度」の減点ポイントになります。歪みは人それぞれなので、本人がそれを言葉として発するまで、問題点とすべきではありません。

歪みを探すためには開いた質問が重要になります。クライエントの認識に対して「どう感じるか?」「なぜそう思うか?」「どんな気持ちか?」というような質問をします。すると、クライエントは自分の内面を説明するために言語化を始めます。それを繰り返すことで歪みが明確になります。

⑧自己理解不足、仕事理解不足、コミュニケーション不足も言葉で判断

クライエントの認識の歪が見えてきたところで、その歪が何から起こっているかを確認します。多くの場合は「自己理解不足」「仕事理解不足」「コミュニケーション不足」のどれかの問題点に起因しています。

ここで気をつける必要があるのは、この歪だったらこの問題点だと決めつけて先を急がないことです。表面上見える問題点と実際の問題点が異なる場合があります。油断は禁物です。

例えば職場の同僚と上手くいかない女性が相談に来て、自分は一所懸命仕事をしているし、仕事の改善もしているが、同僚がその努力を評価せず、孤立してしまっている、という事例だったとします。表面上はコミュニケーション不足のような気がします。しかしながらその女性が色々頑張っていることが同僚の負担になっているとしたら?という可能性もあります。そもそも自分は頑張っているという認識だが、周りからみると実は全然アウトプットができていない、という場合もあります。こうなると、仕事理解不足、自己理解不足も可能性があります。

このように表面上の決めつけは危険なので、クライエントから問題点を示す言葉を引き出すまで十分に話を聞く必要があります。このあたりになると、そろそろ試験時間の終わりが近いです。先を急ぎ、問題点を決めておきたい気持ちになると思います。ここは時間切れになっても良いから、しっかり話を聞くことが減点をされない対応になります。結果としてキャリコンが考える問題を絞り切れなくても、口頭試問の時に問題の精査中に時間切れになった、と説明できれば自己評価の点数は上がると思います。

<<公開するのはここまでです>>

ロープレの練習方法のコツは?

それでは、どのように練習を行ったらいいでしょうか?

それは、初めてキャリア相談の世界に入ってきた方とこれまで実務をやってきた方で違うと考えています。

キャリア相談が初めての方

キャリア相談が初めて方はまだ、経験が無いので型ができていませんので、良い型を身につける練習が主です。つまりできていないことを、できるようにすることです。その為に何ができていて、何ができていないかを知ることが最初にやることです。養成講座の中で行うロープレの場合受験生同士ということもあり、何ができていないかを全部把握することが難しいです。その為、専門家に自分のロープレを見てもらい指摘をしてもらうことをお勧めします。

そして、実際にロープレを行うときには、相手がどのような言い回しをしたかをしっかり覚えておくことをお勧めします。

資格者のキャリコンがアルバイトという形で相談者をおこなう試験の場合、少し癖がある相談者とか、やたら話をしてキャリコンに話をさせない相談者とか設定として変化球はありますが、相談者とのやりとりという視点でみれば、それほど特殊なやり取りは出てきません。相手がこのように言ってきたら、このように返す。相手が黙ってしまったら、話の流れを考えながらこのように対応するというように自分なりの対応の引き出しを作ることが上達の早道になります。

実務経験者の場合

この場合は、まず自分に身に付いている面接の型が、キャリコン受験で合格できるかの見極めが第一になります。実務経験者の場合、日々面接を行っているので、繰り返しにより自分の型が染みついています。その型がキャリコン試験の合格基準に合致していたら、その方は何もしなくても合格できるでしょう。ただ、そのような方はほとんどいないです。というのは、日々の業務で行っている面接と、試験の面接では目的が違うからです。

日々の面接は相対するのは相談者だけです。そこにはキャリコンのスキルを示さなければならない、とか15分間で一定のステップ(主訴の把握)到着しなければならない、というような面倒な縛りはありません。相談内容も年代・職種・悩みの種類と考えればある程度範囲が絞られています。

試験の面接は違います。スキルを示すことを求めています。15分間上手く相談者と話せました、じゃ合格しません。テーマも日ごろ相談で扱わないようなものが出てきます。実務経験者の場合、そのギャップで上手くいかないケースが多いのでそこをカバーする必要があります。

自分のロープレを動画に撮って確認しよう

ロープレで自分がどんな話をどのような話し方でしたか?その時相談者はどのような反応をどのような言い回しでしたか?これらをしっかり覚えておくためにはかなりの練習が必要になります。その為、目先の試験に合格するためには自分のロープレを動画に撮っておいて、後から自分で見返してみることをお勧めします。

ロープレの動画は自分で見るだけでなく、熟練者に見てもらってアドバイスをもらうのに役立ちます。また、自分のロープレの動画を見て悪いところを自分で気づくようになれば、実際にロープレをやっている際に自分のミスに気付き、その場で軌道修正する力を身につけることができます。

試験のロープレの際に一番まずいのは自分のミスに気付かずそのまま最後まで続けることです。間違ったら「失礼しました」と一言詫びを入れ、仕切り直しすることも重要なスキルです。その為にも自分の動画を複数回分持って見返すことはスキルアップにつながります。

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【無料特典】
➀小冊子「キャリアコンサルタント試験の実技試験に落ちる人はどこがまずいのか?」
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②自分のロープレをチェックする時に役に立つ「ロープレチェックシート25項目」
 ロープレ特訓で使っているチェックシートの項目の中から25項目を抜き出したもの


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